恒例のCP+2017レポート
今年のトップバッターはニコンさんから。
CP+直前にDLシリーズの発売中止というニュースがあり目立った新製品もなかったが、100周年関連の展示が盛り上がりを見せてます。
最初の頃は空撮用のレンズを作っていたのですね。
Nikon I 型がお目見え。Nikonのロゴがいいですね。たしかF5にもこのロゴの限定モデルがあった。
D5の100周年記念モデル。右の頭に100周年のロゴが見えます。ストラップもかっこいい。ボディの塗装はダークグレーでつるつるした感じの質感でした。黒のアルミケースに入ってます。
こちらはD500。
100周年記念でセット販売予定の大三元シリーズ。ダークグレーの光沢塗装はD5と共通。
これは70-200Eのレンズユニットだけを取り出したもの。大三元セットのおまけになるそう。
カメラの展示では、アクションカメラがメインでした。
GFXで話題の富士フィルムブースが活気づいていました。
120mmマクロは手ブレ補正がつくんですね。
4x5アダプターも展示がありました。
ソニーの業務用カムコーダ。かっこいいですね。
でもなんと言っても今回はこれですよね、アポダイジングフィルター。フジのフィルム状のものと違って、こちらはNDフィルターの中央を削って透明なガラスで埋めるという手の込んだフィルターです。
上のフィルターが入った100mm F2.8 STF。大人気でした。
キヤノンはKiss X9iの派生モデル3兄弟が話題でしたが、意外と頑張ってるのがこのレンズです。F値が3.5から4に下がったけどかなりコンパクトになってます。
画質が大きく改善された16-35mmF2.8III前玉の形状がすごいですね。
シグマさんで見かけた100−400mm.。ちょっと暗めだけど、これだけコンパクトならありですね。
おおっと、ついにきたArtシリーズの24-70mm F2.8。凸群先行でコンパクト。手ブレ補正もついた。
こんな勇ましいレンズもありました。
オオカミヨ。
ケンコーさんのブースで見つけた、水につけても大丈夫なLED。でもカメラは大丈夫じゃない!
フル発光で20分くらい点灯するそう。
何じゃこれは!と思ったら。
スマホに一眼レフ用レンズをつけちゃうという強引なアダプター。
でも待てよ?焦点距離が長くなりすぎません?リデューサーレンズが入ってる?かと思ったら。
中間にスリガラス的なマイクロレンズでできた光学素子が入ってますと。つまり昔懐かしい縮小光学系ってやつですね。
ケンコーさんは韓国のサムヤンのレンズも扱ってます。こちらは最新の85mm F1.2。どことなくOtusを意識?
サムスンのデジカメ部門のリストラで、光学技術者が大挙サムヤンに移ってきたと言ってました。そういや、元ペンタックスの畳屋さんを会場でお見かけしました。
ケンコーさんのメインは、もちろんこちら。ゼクロスと読むそうです。枠のガラス保持方法を見直すことで高画質化しているそうです。以前の留め金方式では結構ガラスがゆがんでたんですね。窓ガラスのコーキングみたいな保持方法のようでした。
フランス語を話す出展者が、円周魚眼でVR映像を作るデモをしていました。Eマウント用のレンズもあります。
ベースカメラはGoPro3台でしょうか。これで360度一度に撮影するんですね。軽量そうなVR雲台や、撮るのを忘れたけどパノラマ自動撮影装置なんかもありました。
パナソニックのブースで見つけたデュアル手ブレ補正のデモ。レンズとボディの双方の手ブレ補正機構を組み合わせると5段分の手ブレ補正が可能といってました。単独より両方合わせたほうが効くそうです。
CIPA認定の手ブレ発生機まで持ち込んでペンタックス APの手ブレ補正効果をアピールしていたリコーブース。
KPのスケルトンモデル。
Otus並にでかいDFA* 50mm F1.4。
ジッツオブースで見かけた、筆者も長年愛用のG1228。世界初のカーボン三脚だったんだ。
創業者がアルセーヌ・ジッツォーヴェンさんでGitzoなのですね。もとは機関銃の銃座メーカーと聞いたことがありますが銃座のことなんてどこにも書いてません。最初はシャッター回りのメーカーだったのですね。
電波対応ストロボを逸早く出したニッシンストロボさんは、ブースが大きくなって黒山の人だかりでした。新製品はコマンダーのAir10s。従来との違いは調光が1/3段刻みになったのと液晶が見やすくなったとのこと。
マルミ光機のブースでは、強化ガラスを使用したEXUS SOLIDシリーズをアピール。
簡単に割れるタイルと、割れないフィルターのデモ。
撥水・防汚機能のデモ。静電気も起きにくく、ホコリがつきにくいそうです。
規格をどんどん複雑化させてユーザーを混乱のどん底に陥れるSDアソシエイションがまたやらかしてくれました。スピードクラスにビデオスピードクラスという新たな表示規格の出現です。今度はVの後の数字が、そのまま最低記録速度のMB/sだそうです。今後はこれで統一して欲しいですね。
UHSクラスはUHS-IIIが登場。最高転送速度は624MB/sで、CFastやXQDより早くなるそうです。なら最初からそうしとけって。他に早いヤツがでて来たらIV 、Vと続くのでしょうか?
機材の形状にぴったり合ったHPRCのケース。MADE IN ITALY。
キャリーバッグタイプもあります。さっすがおしゃれっすね。
トミーテックさんで見かけたカーボン鏡筒の望遠鏡。最近は軽量化重視というが、水道管でもいい?
説明の方がしきりに購入を勧めてくれたUniqballのレベリングボールヘッド。オレンジの外側のレベリングボールの水平をとり、内側の黒のボールをオレンジの摘まみを回してゆるく締めると、あら不思議。水平パンも斜めのパンも自由自在。手を離すと静止するということで、鳥屋さんに大人気なのだそうです。確かにこれは良さそうだ。
YongnuoのAFレンズ。着々と増殖中。
今回のCP+で目立ったのはLEDライト。従来は平面上にLED電球をたくさん並べただけのものが多かったが、最近は薄型の面光源のLED照明が目立った。これはアガイ商事さんのブース。Fotodioxの製品。
色温度、光量調節が可能。
円形やリング状のものもある。価格は小さいもので3万円ちょっと、大きいものは50万円くらいする。面光源の原理は、スライドビュワーや液晶モニターのバックライトの原理と同じで、エッジ部分に光源がある。
スポットライトタイプのLEDもある。もうやけどの心配はない?
コメットさんのブースでもストロボを差し置いて、LED照明が目立った。これは直径80cm、20万円の大型面光源。
バッテリー駆動が可能な小型スポット。7万円ちょっと。
今回のCP+2017では目立った新商品はなかったけど、従来技術からちょっと先が見えてくる商品は色々あったと思います。特に海外メーカーが結構おもしろい製品出してますね。かたや日本のメーカーは手堅い商品ばかり。カメラメーカーの展示では技術面の説明やレンズのカットモデルが少なくなってしまっていたのは残念でした。元気だったのはLED照明を出しているところでしたが、商社さんばかりだったので,これも海外から買い付けたものでしょう。奥のアネックスで、中古カメラとアウトレット販売がありましたが、特にアウトレットは激安のものが多かったです。時間がなかったので早々に退散して来ましたが、カメラショー共々半日くらいは軽く遊べそうな空間でした。