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2015年02月

CP+2015 キヤノンブース

今年のキヤノンブースは5Ds/5DsRの発表をはじめ、過去の例のない大量の新製品が発表され大盛況。

その様子は他にまかせるとして、筆者が注目したのはやはり直前に発表されたEF 11-24mm F4 USMのカットモデルだ。

 

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どうせだったらレンズもカットしたほうが形がよくわかったと思う。

 

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こちらは11-24mmの要となる3枚のレンズをピックアップ。前玉は世界最大87mm径の研削非球面レンズだ。中央はガラスモールド非球面レンズ。これでもガラスモールド非球面レンズとしては最大級という。右はASCコーティングを施したレンズ。

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このレンズ、実は既に試写をする機会を得たが、画質は広角端の周辺部まで非常に優れている。筆者は12mmからのズームも所有しているが、性能はかなり差があると感じている。

 正直世界最広角の11mmの扱いには当初は少々戸惑った。思っている以上の広範囲が写り込み、被写体は思った以上に遠くに写る。しかも周辺部は強烈なパースペクティブとなるので、ある意味デフォルメされてしまう。何を撮影しても、ビル・ブラントの「Perspective of Nudes」のような強烈なパースペクティブが得られるのだ。ふとこのレンズがきっかけで、超広角ブームが再燃するかもしれないと予感させるほどのできであった。

さて、こちらはEOS 5Dsのイメージセンサーだ。キヤノンの眞榮田さんが、たしかEF 24-70mm F2.8L II USMの発表時に、5000万画素にも対応できる画質と言っていたが、2012年の段階で5000万画素機の試作機はあったのだろうし、発言から次期高画素機は5000万画素クラスになる事は容易に想像できた。

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しかし実際に出てくるとすごいなと思ってしまう。一部に、外注では?という観測もあったが、設計製造ともキヤノン製だそうだ。写真を見ると長辺方向に読み出すようだけど下の説明を見ると16チャンネルで読み出しているというのだからすごい。5コマ/秒を達成しているのでそれくらいは必要な計算になるが、眞榮田さんの発言から登場まで2年半もかかった理由はこの辺の技術面をクリアするためであったのかもしれない。

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こちらは以前にも発表のあった1億2千万画素のセンサー。こちらはカメラとして製品化はしないのだろうか?ひょっとして、以前少しアナウンスされていた監視カメラ用途で使うのだろうか?ちょうどスエーデンの監視カメラメーカーを買収したというし。

 

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EF 24-70mm F2.8L II USMのカットモデル

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EF 200-400mm F4L IS USMのカットモデル

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CP+2015に行ってみた。

久々にCP+レポートを掲載する。実は毎年CP+には何かと用事があって脚を運んでいるが、ここ数年は時間がなくてレポートを見送っていた。


さて今年の目玉はなんと行ってもこれ。

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直前に開発発表されたペンタックスのフルサイズ機だ。

もちろんメインストリームはキヤノンの5Dsだったりするのだが、事前発表がなかっただけに注目をあびた。

そもそもペンタックスは、2001年にフィルムカメラのMS-Zをベースにした、600万画素CCD搭載の35mmフルサイズの一眼レフ「K−1」を発売する予定であった。しかし、最終的な価格がかなり高額になってしまうという理由から発売直前に製品化を断念した経緯がある。

それ以降は、フルサイズ機を封印。645Zの発表時に開発者に聞いても、うちは645シリーズがあるのでフルサイズはやらないと言っていたはずなのだ。そこへ今回の発表があったので、皆驚かされた。

しかし、645シリーズではかなり収益が上がったというし、もはや消耗戦となりつつあるのAPS-C機よりは、フルサイズ機のほうが収益性を見込めると判断しているのではないかと思う。APS-C機を持っているペンタックスユーザーがフルサイズ機にアップグレードしたいときに選択肢がないのも大きなマイナス点であるから。

モックはまだ3Dプリンターで出力した初期段階のもののようだが、すでにペンタックスらしいフォルムを身につけている。おそらく可動式の液晶など、最新のペンタックスのトレンドも取り入れられている。ペンタ部がだいぶ大きいので、100%表示で倍率の高い光学ファインダーである事は間違いなさそうだ。注目の画素数は36MP?名称は「K−1」の復活か?ペンタックスファンならずとも、しばらく話題はつきそうにない。

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