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Category: レポート

CP+2015 Toshiba / Lexer / DJI

このところSDカードの高速化が進み、UHSスピードクラス3のモノが出て来ている。Uの中の数字が3のタイプだ。これは、最低でも30MB/秒を保証するもので、でかでかと表示されているスピードは最大値だから、それに惑わされずこの数字を優先して速度を見極めたい。下はこれから発売される、東芝のUHSスピードクラス3対応のSDXCカードだ。最大転送速度は読み(R)260MB/S、書き(W)240MB/Sで、同社のCFカードの最大値R160MB/S、W150MB/Sを上回っている。20150213125758.jpg

こちらはUDMA7対応のCFカード。

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これは、30cmウエハー状態のメモリー部分。同じ半導体だからイメージセンサーなどと外観は似ている。

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レキサーは新感覚のカードリーダー+ストレージを展示。USB3またはThanderbolt接続のハブに、カードリーダーやSSDのユニットを自由に組み合わせて使用できる。

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CP+でこのところ最も目立つ展示をしているのは、ドローン(多翼ヘリコプター)メーカーのDJIだ。今のところ法規制などはないようだが、こんなのが突然空から落ちて来たら大変なので、何らかのルールは必要かと思うが、空撮用途には非常に便利。値段も手頃とあって、常時人気のブースだ。上は一眼レフも搭載可能な大型タイプ。下はカメラ内蔵の小型タイプ。iPad Mini のモニターを見ながら操作できる。

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CP+2015 CarlZeiss /RYTRO

Carl Zeiss ブースは,正式発表されたばかりの「Otus 85mm F1.4」ほか、Loxiaシリーズ、Touitシリーズ、シネレンズなどを展示。「Otus 85mm F1.4」は先きに発売された「Otus 55mm F1.4」とほぼ同じ大きさ。価格はほぼ50万円也。究極の画質を求めるユーザーにはむしろ安いのかもしれない。

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前玉が極端な凹レンズになっている。各レンズは分厚くいかにも重そうだ。

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欧米勢で気をはいていたのは後でピントを合わせられるという「LYTRO」。原理はイメージセンサーの前に大型のマイクロレンズをたくさん配置した板を置いて、1個のマイクロレンズを通過した光をいくつものセンサーで捉えておく(マイクロレンズ1個に対して10x10画素くらい)。そうすると、レンズのいろいろな部分を通過した光束をそのまま記録できる事になる。各マイクロレンズは画面全体に配置されているので,画面のどの位置の光がレンズのどの部分を通過した光かが特定できる。そうすれば、被写体とレンズの位置関係は変わらないので、結像位置(ピント位置)で、各光束がどこに当たるかが演算でき、後で自由にピント位置を調節できる事になるというもの。

 最新モデルの「ILLUM」では、イメージセンサーの画素数は4000万画素、出力画素は400万画素ということで、いよいよ実用域になって来た。カメラはかなり斬新なスタイルで、操作はボタン類の他、タッチパネルでスマホライクな操作も入る。背面液晶は可動式。カメラは日本製という事だった。まだ画素数が400万画素という事で、現代のデジタルカメラではすぐに第一線投入とは行かないが、未来派のカメラを逸早く試してみたいというユーザーには歓迎されそうだ。

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画面内右のアンバーからブルーの範囲でピント調節ができる。

 

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液晶モニターは可動式

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斜めに前傾したボディデザインで未来派をイメージする。

CP+2015 ソニーブース

CP+2015前にはおもだった発表がなかったソニー。α7IIやα7Sなどが中心の展示構成だった。中でも目立ったのがα7IIの5軸手ブレ補正のデモ。思っていたよりも大きく動くのには驚かされた。

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それ以外では135mmSTFレンズのアポダイゼーションフィルターの展示が目新しい。

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富士フィルムが昨年リリースしたXF 56mm F1.2 R APDのフィルターはフィルム状の薄型であったが、こちらはかなり厚みがある。一説にはNDフィルターを凹型に削って同じ屈折率の透明ガラスで埋めた構造と言うが、ここでも説明がないので製法の確認はできなかった。

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