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Category: レポート

CP+2015 ニコンブース

ニコンブースは、先日発売された「AF-S 300MM F4E PF ED」や、直前に発表された天体撮影向けの「D810A」が目新しい。技術面の展示では、D750の薄型化技術がわかりやすく展示されていた。

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モノコックボディで強度を確保、ミラーボックスのスリム化、基板の切り欠き部分にイメージセンサーユニットをレイアウトして省スペース化、といった様子が一目瞭然だ。

 

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カットモデルを見ると、グリップの深さを確保する上で薄型化の効果が大きい事がわかる。深いグリップの実現というだけなら旧モデルのコンデンサー(フラッシュ用?)部分をなしにしてもできそうな気もするが、根本的な解決にはならないのかもしれない。

下はレンズ技術コーナーにあった蛍石の展示。結晶は正八面体なのですね。昔理科の実験で作ったミョウバンに似ています。これは大きな結晶を作るのは大変そう。

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CP+2015 シグマブース

シグマのブースでは150-600mmのスポーツモデルと、新開発のコンテンポラリーの対比が展示。ちょっとだけ小さくなっている。

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広報の桑山さんは相変わらず大人気で、常時多くの報道陣やユーザーにとり囲まれていた。

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シグマさんの今回の目玉は、やはり直前発表された「dp0」。超広角14mmレンズ搭載で換算21mmの画角を持つという。dpシリーズは広角から準に1、2、3とつけられているので1より広角は想定されていなかった?「0」というネーミングは苦肉の策とは言え、インパクトはある。桑山さんによるとdp0のレンズもかなり頑張っていて、歪曲収差は0.5以内に収まっているという。この機種も期待できそうだ。

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え?望遠レンズというほど前に出っ張ったスタイルのdp0。ビューファインダーも結構大型だ。

写真は撮らなかったが、先日発売されたLCDビューファインダーLVF−01の実機を見る事ができた。筆者もいろいろとこの手のファインダーやルーペを見て来ているが、できはすばらしい。レンズ設計者が本気で開発に取り組んだとあって画面の隅々までシャープなのには驚かされた。ぜひ取り付け部分を工夫してもらって他メーカーのカメラにもつけられるようにして欲しい。

CP+2015 キヤノンブース

今年のキヤノンブースは5Ds/5DsRの発表をはじめ、過去の例のない大量の新製品が発表され大盛況。

その様子は他にまかせるとして、筆者が注目したのはやはり直前に発表されたEF 11-24mm F4 USMのカットモデルだ。

 

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どうせだったらレンズもカットしたほうが形がよくわかったと思う。

 

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こちらは11-24mmの要となる3枚のレンズをピックアップ。前玉は世界最大87mm径の研削非球面レンズだ。中央はガラスモールド非球面レンズ。これでもガラスモールド非球面レンズとしては最大級という。右はASCコーティングを施したレンズ。

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このレンズ、実は既に試写をする機会を得たが、画質は広角端の周辺部まで非常に優れている。筆者は12mmからのズームも所有しているが、性能はかなり差があると感じている。

 正直世界最広角の11mmの扱いには当初は少々戸惑った。思っている以上の広範囲が写り込み、被写体は思った以上に遠くに写る。しかも周辺部は強烈なパースペクティブとなるので、ある意味デフォルメされてしまう。何を撮影しても、ビル・ブラントの「Perspective of Nudes」のような強烈なパースペクティブが得られるのだ。ふとこのレンズがきっかけで、超広角ブームが再燃するかもしれないと予感させるほどのできであった。

さて、こちらはEOS 5Dsのイメージセンサーだ。キヤノンの眞榮田さんが、たしかEF 24-70mm F2.8L II USMの発表時に、5000万画素にも対応できる画質と言っていたが、2012年の段階で5000万画素機の試作機はあったのだろうし、発言から次期高画素機は5000万画素クラスになる事は容易に想像できた。

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しかし実際に出てくるとすごいなと思ってしまう。一部に、外注では?という観測もあったが、設計製造ともキヤノン製だそうだ。写真を見ると長辺方向に読み出すようだけど下の説明を見ると16チャンネルで読み出しているというのだからすごい。5コマ/秒を達成しているのでそれくらいは必要な計算になるが、眞榮田さんの発言から登場まで2年半もかかった理由はこの辺の技術面をクリアするためであったのかもしれない。

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こちらは以前にも発表のあった1億2千万画素のセンサー。こちらはカメラとして製品化はしないのだろうか?ひょっとして、以前少しアナウンスされていた監視カメラ用途で使うのだろうか?ちょうどスエーデンの監視カメラメーカーを買収したというし。

 

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EF 24-70mm F2.8L II USMのカットモデル

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EF 200-400mm F4L IS USMのカットモデル

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