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CP+2015 ケンコー / キング / 近代 / 他

ケンコーブースで目に止まったのは、韓国のレンズメーカー・サムヤンのティルトシフトレンズ。これは以前から発売されているが、今回さわってみると以前より軽い気がした。よくみると鏡筒は全てプラスチック製に入れ替わっているように見えた。もともとプラスチック製なのか、たまたまそう見えたのか、プラスティック製ならティルト機構部分はかなり精度が要求されると思うので大丈夫かという気がする。値段は10万円位と純正メーカーの半額位だが・・・・。

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キングブランドの浅沼商会。海外ブランドを積極的にアピールしていた。中でも気になったのはIFOOTAGEというムービー機材メーカーのハンディスタビライザーだ。GOPROなど小型小カメラはスタビライザーの仕様が難しい。ならば電動でという事か、電動式のジンバル(ジャイロ)で、ハンドルをどの方向に向けてもカメラの姿勢を保とうとする。同じようなジンバルがドローン(多翼ヘリ)カメラに搭載されているのは良く見かけるが、これをハンディに応用したのがこの製品。今のところGOPRO専用で、スタビライザーのバッテリーもGOPROのものを流用していると言う。ちょっと治具を工夫してスマホにも対応して欲しいところだ。

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近代インターナショナルのブースで見かけたのは、下の新製品「LensTRUE System」。暗室用品メーカーだったJOBOもこんなものを作る時代なのですね、と郷愁に浸ってみる。それはさておきこの製品、要はカメラの底部分に取り付けて撮影時の撮影角度情報を記録するロガーという事なのだが、撮影後に写真のパースペクティブや水平を専用ソフトで自動修正してくれるという。つまり、地上から広角レンズで建物を撮影すると上がすぼまって写るが、撮影時のカメラの角度と、使用レンズの種類ががわかれば、撮影後に修正してシフトレンズで撮影したような絵が自動処理でゲットできるという事だ。

建築撮影の現場では、主にシフトレンズで撮影しているが、画角によってはシフトレンズが使えず超広角レンズで撮影してレタッチで修正する事も多い。また、商品撮影時にアオリ補正できるのは便利。いずれもPhotoshopでも可能だけれど、自動化できれば手間も省ける。業務用途などで活躍しそうだ。

現状では、キヤノンのEOSフルサイズ機とEFレンズ、Carl Zeissのキヤノン用レンズだけの対応だが、今後他メーカーの対応機種を増やしてゆきたいとの事。そのうちカメラの純正機能で入りそうな気もするが、EF11-24mmに対応したらだいぶ使いやすくなりそう。

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その他、気になったものをいくつか。

まずはこれ。アルカスイスのギア雲台 C1 Cube かと思ったら、韓国製のコピーということ。価格は17万円台と本物の半額くらいという事だが、いくらなんでも訴えられないのだろうか?

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まあ、最近はどう見てもマンフロットやマシューズの完全コピーをしている中国のメーカーも堂々とブースを構えているし、EF 50mm F1.4 USMの外観をほぼ完全にコピーしたレンズを作っているメーカーもあるので、コピー天国極まれリの様相になって来ているが・・・・。

 

一方、中国メーカでもこういった痒い所に手が届く的製品を作っているまじめなメーカーもある。フィルターは通常75mmか100mmが基準だが、150mm規格のフィルターを作る事で実現。そのうちキヤノンの11-24mmでも使えるようになるかも。

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